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探査機の制約を満たすような軌道の計算、打上げ後の軌道修正計画の作成などを担当しています。解析ツールや作図ツールなど、自分で作ったプログラムが思い通りに動いたときや、軌道の様々な現象について、なぜそうなるのか理解できたときに面白さを感じます。
「あかつき」は打上げ日によって金星に到着した後の軌道面が変わるため、探査機の目的である「金星の観測」が長い期間できなくなってしまうケースがありました。使用できる燃料が無限にあれば、いくらでも軌道を変えられますが、探査機に搭載される燃料は限られているので、その中でなるべく長く観測できるような軌道へ変更する方法を検討しました。解析をしては宇宙研の先生方に報告して議論するというのを何度も繰り返し、最終的に全ての期間で観測できるような軌道変更方法を見つけ出し、採用してもらえたときはとてもうれしかったです。
「あかつき」プロジェクトは、2009年夏に亡くなった木村雅文さん(小惑星「Masafumi」の記事を参照)から引き継いだものです。最初の頃はどうして良いのか迷うことも多くて、手探りでしたが、運用支援ソフト(PCNAV)を担当する大谷さんを始め、周りの多くの方々に支えられて何とかここまで来ることが出来ました。
(2011年1月7日 追記)
12月7日、エンジントラブルで「あかつき」は金星軌道に入ることが出来ませんでした。でも、私は次こそは金星周回軌道に入り観測が行えるよう、これからも全力を尽くします。