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宇宙システム事業

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リアルに宇宙とかかわることができるやりがいのある仕事です 宇宙システム事業(91年入社)

これが私の仕事です!

人工衛星や探査機の進むべきルートを決めています

地球を周回する人工衛星や月・惑星まで行く探査機の軌道姿勢制御システムの開発にかかわっています。そのなかでも人工衛星や探査機を目標の観測軌道まで到達させる際、「どのルートを使えば最も効率が良いか」を計算したり、現在運用している人工衛星がルートから外れないように指示を出したりしています。仕事がスタートするのは、人工衛星の開発の前段階から。そこから実際に人工衛星を打ち上げて運用が終了するまでを面倒見るという形ですね。

具体的に携わった人工衛星の例としては、2007年に打ち上げた月周回衛星「かぐや」のプロジェクトがあります。プロジェクトは90年代から始まりましたから、打ち上げまで10年近くかかわりました。
人工衛星や探査機のプロジェクトは、前例のない作業を積み重ねていくことがほとんどです。問題が発生したり、行き詰まったりしたときに、解決策を提示してくれるマニュアルのようなものはないということです。実際に打ち上げて運用してみないと、作業の方向性が正しいかどうかが分からない。海外の前例を手本にするときもありますが、肝心なところはブラックボックスになっている(笑)。そのあたりは苦労の連続ですが、なんとかして解決策を見いださなくてはなりません。試行錯誤しながら、あらゆる可能性を検討し、「これなら行けそうだ」というところまで追い込んだら、あとは腹を決める。そうやって仕事を進めています。

こんなプロジェクトにかかわりました!

「はやぶさ」プロジェクトです

小惑星探査機「はやぶさ」は2003年に打ち上げられた探査機で、将来の本格的なサンプルリターン科学探査に必須となる工学技術を開発・実証することを目的としています。私は96年ごろからこのプロジェクトにかかわっています。探査機の設計段階から「太陽光はどの方向から当たるのか」「どの角度にアンテナを向けなくてはならないのか」といった解析、小惑星までのルート解析などを担当しました。
「はやぶさ」は2005年に目標の小惑星「イトカワ」に到達し、サンプル採取を行いました。そしてその後の「はやぶさ」の地球帰還ルート解析にも携わりました。

ここまでの道のりは長かったですね。
「はやぶさ」はイオンエンジンという新しい技術を使ったのですが、「本当に小惑星に着けるのか」とずっと不安でした。探査機は、軌道上に打ち上がってしまうと、その位置を映像で追うことはできませんから、「今、このあたりにいる、はず」という数字上の位置情報しか得られません。本当にその位置にいるのかは実際には分からないんです。しかも、「はやぶさ」のミッションの大部分は小惑星に到着した後から開始されるので、周囲の研究者のみなさんは「着いて当たり前」だと思っている。プレッシャーですよね(笑)。
2005年の夏に、「はやぶさ」に搭載したカメラで目標の小惑星「イトカワ」を捉えたときは「これまでの努力がむくわれた!」と思いました。もちろん、プロジェクトとして大変な時期はそのあとから始まるのですが、私はひとり「これで一段落だ」とホッとしていたことを覚えています。

学生のみなさんへ

どんなときにもあきらめない、強い意志を持ってほしいですね

私の仕事は、直接人工衛星や探査機を作ることではありませんし、それらを使って研究や観測をすることでもありません。いわば、<作る側と使う側>両者のあいだを取り持つことなんです。だから仕事を進めていく上で双方から相反する要求がなされることも多々あります。その場合には、うまく折り合いをつけて、落としどころを見つけるという作業が必要になってきます。そういう技術は学校で学ぶわけにはいかないと思いますが、学生のうちに慣れておくにこしたことはないと思います。
そしてこれから一緒にプロジェクトを手がけていくことになる若いみなさんに望むことは、「あきらめないこと」。この仕事にかかわっていると、誰もやったことのないことに挑戦したり、前例のない難問にぶち当たることが多々あります。正直、くじけそうになるときもあります。でも、絶対にあきらめない。私は結構あきらめが悪いんです(笑)。何事もあきらめず、強い気持ちで仕事を進めていってくれる人たちと、一緒にがんばっていきたいですね。

私がリラックスする瞬間

月に一度程度ですが、時間があるときはテニスなどで汗を流しています。会社では一日中座っていることが多いので、たまには身体を動かしたくなりますね。もちろん、運動しているときは、仕事のことは一切考えていません(笑)。

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