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JAXAの有志の提案により、「かぐや」の関係者で亡くなった技術者の名前を小惑星につけようという話が持ち上がりました。このほど正式に認められ、小惑星 1997 YV2 (16853) が「Masafumi」と命名されました。周期約6年、「Masafumi」は永遠に火星と木星の間の軌道を運動しています。
16853 Masafumi 1997 YV2 1997 12 21 369 Chichibu 72990
Sato, N.
Citation for (16853) The following citation is from MPC 72990:
(16853) Masafumi = 1997 YV2
Masafumi Kimura (1959-2009) was a Japanese aerospace engineer who
calculated the spacecraft orbit and contributed much to the success of
`KAGUYA' as leader of design of the high-gain antenna that allows
communication between the moon and the earth.
木村雅文氏(1959-2009)は、日本の宇宙開発エンジニアでした。
特に軌道関係や月周回衛星「かぐや」の高感度アンテナ制御に関するリーダとして活躍。「かぐや」の成功に大きく貢献しました。
木村雅文氏の歩みは、「NEC太陽系大航海時代の幕開け」「届け、あかつきの星へ」第3話、弊社大谷宏三インタビュー記事囲みを参照
http://www.nec.co.jp/ad/cosmos/akatsuki/03/
2010年5月、木村雅文氏に宛てた、社員のメッセージを載せて「あかつき」は一路金星を目指しました。12月7日エンジンの異常により「あかつき」は金星軌道に入ることは出来ませんでした。でも、2015年11月、もう一度金星に近づいた時に再度金星軌道投入にチャレンジします。
その間、4年、「Masafumi」はずっと「あかつき」を見守ってくれることでしょう。
2011年8月、木村雅文氏が亡くなって2年。三回忌も終わった 21日、彼とも親交のあった台湾 國立中央大學の阿部新助さんによって小惑星「Masafumi」の画像が取得されました。
台湾中央部にある鹿林山の標高 2,862mに位置する鹿林(ルーリン)天文台の口径1m望遠鏡で撮影されたものです。南天「いて座」の一角、等級は 18等、しっかりと天空を進む姿が捉えられました。同じ視野には別な小惑星も見えます。
これまで、XYZ各軸の 10桁もの座標値だけで見ていたその姿がここに実体として記録されました。「星を愛し、星となった」彼との2年ぶりの再会です。
阿部新助さんの紹介は、NEC「はやぶさ」サイトにあります。
http://www.nec.co.jp/ad/hayabusa/comeback/
鹿林(ルーリン)天文台については国立天文台サイトに日本語解説があります。
http://www.nao.ac.jp/phenomena/20090220/lulin-obs.html
(2011年8月)